熊本県獣医師会

Q&A

カプノサイトファーガ感染症(Capnocytophaga)

イヌ・ネコの口腔内に常在している3種の細菌、カプノサイトファーガ・カニモルサス(C. canimorsus) 、カプノサイトファーガ・カニス(C. canis)及びカプノサイトファーガ・サイノデグミ(C. cynodegmi)を原因とする感染症です。この病気は、イヌやネコに咬まれたり、引っ掻かれたりすることで感染します。なお、動物による咬傷に対し、報告されている患者数は非常に少ないことから、診断に至らなかった患者がいるとしても、本病は感染しても稀にしか発症しないと考えられます。

新型コロナウイルスについて

現時点では、感染が確認されたペットの犬猫等は、新型コロナウイルスに感染したヒトから感染したと推察されており、ペットからヒトに感染した事例は報告されておりません。

小動物

Q

雑種の犬でも診てくれるのですか。

A

我々獣医師にとっては,雑種の犬も血統書付きの犬も、なんの分け隔てもありません。

Q

犬猫にも健康保険はないのですか。

A

最近では保険会社が経営している保険がありますが,国民健康保険のような公的な保険はありません。

Q

どうして動物病院によって治療費が違うのですか。

A

犬猫には公的な健康保険がないことは前問の通りです。また動物病院の診療費は、「独占禁止法」により自由診療と決められているので、動物病院によって治療費が違います。

Q

良い動物病院を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。

A

良い患者-獣医師と関係は両者の信頼関係の上に築かれます。獣医師のどの部分を見て信頼を置くかは、それぞれの患者さんによって違うと思われます。尋ねてみたいことを率直に担当獣医師に伝え、ご自分の納得のいく獣医師を選ぶことが一番大切な点ではないでしょうか。なお、この場合の信頼関係は双方向性のものであることもお忘れないようにお願い致します。

Q

野良猫のためにいろいろ困っています。毒を撒いてもいいのでしょうか。

A

絶対に行わないで下さい。法律で罰せられる事があります。

Q

我が家の犬は一日中吠えてうるさいのですが訓練所に預ければおとなしくなりますか。

A

吠えるのには吠えるなりの理由がある筈です。まずその点をはっきりさせることが大切です。吠えているのを止める訓練をすることは出来ても,何があっても吠えないようにすることは至難の技です。

Q

家の中で飼っている小型犬は狂犬病の注射を打たなくても良いと聞きましたが本当でしょうか。

A

現在の法律では,家の中で飼っているとか、小型犬でおとなしいというようなことで狂犬病の予防注射を受けさせる飼い主の義務が免責されることはありません。

Q

もう何十年も日本では狂犬病がないのに何故予防注射を打たなければいけないのですか。

A

確かに動物での狂犬病の発生は日本でこの40年ありません。しかし人間での発生報告があるように外国では撲滅された伝染病ではなく、人的物的被害は増加傾向にあるとさえ言われています。日本は島国なので水際防疫が最も重要なのですが、完璧に防ぐことは実際には不可能です。ここにこの予防注射が継続されている理由があります。

Q

犬のフィラリアは猫や人にも移ると聞きましたが本当ですか。

A

本当です。ただしその感染の状況には、かなりの差があります。

Q

猫のノミは犬や人も刺すのですか。

A

人の皮膚科医師の分野ですが、事例としてノミが人に刺して、吸血されたとよく耳にします。

Q

不妊や去勢の手術をすると太ると聞きましたがどんなものでしょうか。

A

手術がホルモンバランスに影響を与えることは確かなので、太る傾向があることは事実です。しかしそれには個体差がかなりあります。術前にどの程度太るかを知る術は今のところ確立されていません。

Q

不妊手術は、初めての生理の前にしたほうが乳がんや子宮ガンにならないので手術するように動物愛護団体にすすめられましたが本当ですか。

A

乳がんに関してはそのような疫学的データがあります。子宮ガンについては,手術で子宮をとってしまえば罹るはずがありません。考慮すべきは、手術を受けることで起こりうる事例を知っておくことです。詳しくはかかりつけの獣医さんにご質問ください。

Q

犬のお産は軽いというのは本当でしょうか。

A

軽いこともあれば重いこともあります。ときには帝王切開が必要な場合もあります。犬は生理(発情出血)中に妊娠し、妊娠期間は58~65(標準63)日です。分娩予定日前には獣医さんに一度診てもらうことをお奨めします。

衛生面について

Q

鳥インフルエンザが流行っていますが、鶏肉や卵を食べても大丈夫でしょうか?

A

我が国の現状において、鶏肉や鶏卵を食べることによって鳥インフルエンザに感染する可能性はないと考えられます。詳しくは食品安全委員会のホームページ(https://www.fsc.go.jp/)をご覧ください。

Q

山羊を飼い始めましたが、届け出は必要でしょうか。

A

はい。毎年2月1日時点の飼養状況を管轄の市町村へ提出する必要があります。対象となる動物は牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、馬、豚、いのしし、鶏・あひる(アイガモを含む)、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥、七面鳥で、ペットとして飼う場合でも報告が必要です。詳しくは市町村または家畜保健衛生所までお問い合わせください。

Q

死亡している野鳥を見つけたのですが、どうしたらよいですか?

A

野鳥の種類や数によっては、検査が必要な場合があります。決して素手で触らず、お住いの市町村役場にご連絡ください。

Q

死亡している野生いのししを見つけたのですが、どうしたらよいですか?

A

死亡状況によっては詳細な検査をする必要があります。決して素手で触らず、発見場所の市町村役場までご連絡ください。

Q

飼っている山羊の体調が悪いのですが、どこで診察してもらえますか?

A

産業(大)動物獣医師の担当ですが、診療可能かどうかは個人の獣医師の範疇となります。もよりの産業動物獣医師(大動物獣医師)に直接お尋ね下さい。

その他

Q

獣医さんになるにはどうしたらなれるのですか。

A

大学で6年間獣医学を学んだ後、獣医師国家試験に合格してはじめて資格が得られます。

Q

獣医さんは動物ならなんでも診てくれるのですか。

A

獣医師の診療対象は人間以外の動物すべてです。ただし、獣医師はすべての動物と疾患に対応している訳ではありません。

Q

おじいちゃんがメジロを飼っているのですがいいのでしょうか。

A

野生動物の飼育には許可が必要です。また許可には一定の条件が必要で誰でも飼えるわけではありません。詳細は熊本県 Tel:096-383-1111(代表)までお電話下さい。なお、新たに捕獲することは出来ず、現在、飼養中の場合は1羽までと限定されます。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/52/2505.html